2015年6月22日月曜日

発酵くず餅

 「くず餅」と言っても本葛粉が原料のものではなく、小麦原料のものです。私が幼き頃、よく川崎大師のお土産として、祖父母が買ってきてくれたのを覚えています。その頃は、味のないゴムのような食感と、餅に染み込まない黒蜜と、むせてしまいそうになるきな粉が好きではありませんでした。

あれからウン十年、この味が恋しくなることがあります。今回念願かなって、東京駅構内に出店されていた亀戸の老舗「船橋屋」さんのくず餅をいただきました。
 まったく知らなかったのですが、くず餅は小麦でんぷんを乳酸菌で(船橋屋さんの場合)450日も熟成させた発酵食品だったのです!その月日があの弾力と、独特の香りを醸し出しているとのこと。

その後、蒸したくず餅は賞味期限はたったの2日、贅沢な和菓子です。御見それいたしました。船橋屋さんは、昔ながらの製法にこだわり、添加物も使わず風味を損なう真空パックもしていません。

6月28日まで東京駅構内グランスタダイニング(1階)に出店されています。他、売店も各所に展開されており、私は赤羽駅構内のエキュートで以前買い求めたこともあります。


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