2017年7月25日火曜日

大将

私の尊敬する大将は、1人で料理を作って、美味しいものを食べさせてくれる居酒屋の大将です。居酒屋と言っても、割烹や小料理屋レベルの料理で、旬の食材が一番おいしい状態で出てきます。5月に訪れた際、お通しにえんどうのすり流しが出てきて、驚きました。

「万願寺唐辛子の炭焼き」とメニューにあったので頼んでみると、30分以上かかって写真のお料理が出てきました(もちろんその間、他のお料理を頂いておりました)。焼きたての香ばしさに、とんでもなく美味しいネギソースがたっぷり。

はふはふ言いながら夢中になって平らげた後、冷静に考えました。万願寺唐辛子の種やワタはきれいに取られていました。丸ごと炭焼きし、冷めないうちに仕事をして、お客様の前に出す。その職人技。凄すぎます。

「炭焼き」なので丸ごと提供しても、誰も文句は言いません。でも、タレが絡みやすいように、ひと手間かける大将の心遣いを感じました。1人でも手間を惜しまない姿勢が、シンプルな料理の中に光っていて、毎回通いたくなるお店です。

最近、暑い・忙しい・疲れているを理由に、心遣いのない自分の料理。ふと、大将の事を思い出して、反省です。

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